Technical Info

2025.04.29 NEW

【基板設計・基板実装】SMT部品の剥離強度試験の破壊モードについて

SMT部品の剥離強度試験における破壊モードは、主に以下の5種類に分類されます。

試験方法や部品形状によって発生する破壊モードが異なり、信頼性評価の重要な指標となります。

主な破壊モード

1.部品破壊

 ・チップボディの破損

 ・リード電極のボディ側での捩じれ破壊

 ・めっき下地からの剥離

2.部品-はんだ界面剥離

 ・部品端子とはんだの接着面で剥離

 ・界面の汚染やぬれ不良が原因で発生

3.はんだ内部破壊

 ・はんだ材料自体の強度不足による破断

 ・鉛フリーはんだで発生しやすい

4.はんだ-銅箔界面剥離

 ・基板ランドの銅箔とはんだの接合面で剥離

 ・銅箔表面処理の影響を受ける

5.銅箔剥離

 ・基板内部からの銅箔層間剥離

 ・基板材質の接着強度不足が原因

 ※次回はそれぞれの破壊モードについての詳細を図を交えて説明予定です。